希少なアンティークの紅茶用「モートスプーン」

アフタヌーンティーをご一緒していただいた方に

大変希少なモートスプーンを見せていただきました。

18世紀半ば、イギリスのアンティーク、純銀製です。

モートスプーン(モートスキマー)

1700年代に流行した紅茶用の特徴的なスプーン、純銀製

数カ所に穴が空いていて、先は尖っています。

穴は、茶葉の粉茶の部分を穴から落としたり、ティーカップ に浮かぶ茶殻や埃などをすくい取ったりするためのものです。 

モートとは、塵(ちり)の意。

尖った部分は、注ぎ口に詰まった茶殻を押すためです。

モートスプーンはオーダーメイド。

そのため、それぞれデザインが異なります。

持ち主のイニシャルも入っています。

上衣の胸ポケットに刺していました。

モートスプーンは、茶漉しの原型です。

1770年以降は作られていないそうです。

1700年代のティーテーブルを象徴する、なかなか出会うことのできない希少な茶道具です。

ティースプーンやティーキャディースプーンの流行によりモートスプーンは作られなくなりました。